Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

西邑卓哲

告知)麻邑楽、9/25金 SAI「BORDERS」FINALに出演します。



5/4、麻邑楽で出演したツアー初日から約5ヶ月。
9/25は『BORDERS』ツアーFINAL、そして2004年生まれのSAI11歳のお誕生日!
わたしは俳優として、6月神奈川と8月栃木に出演して、大島さんと一緒に一足先に卒業し、・・・

・・・たのですが、締めくくりもご一緒することになりました。
9/25千秋楽19:30の回は、麻邑楽が生でエンディング曲を歌います。

最強の布陣で挑むラストダンス!!!約半年に渡るロングラン・ツアー公演の最後は、幾度かのメンバーチェンジ等も行った上で、ツアー初日と同じ布陣でお送りする。
この公演ではキャストこそ違うが淀川日曜子も登場し、原点に立ち返ることになる。
(公式サイトより引用)


ああそっか。特別出演枠の南ジュン・八木さん・麻邑楽は初日と同じメンバーなのか、今気づいた。いいですね、そういうの。
SAI結成記念日である9月25日。さあ、みんなでお祝いしましょう。


個人的なお話ですが、今年の寺山さんの命日5/4は、SAI初日で麻邑楽で歌っていました。
前日5/3は昭和さんイベントでシアターpooにいました。
だからこのタイミングでpooでこの歌を歌うことになったのも、流れのひとつという気がするのです。


舞台芸術創造機関SAI #17「BORDERS」
劇作:倉垣吉宏 演出:SAI 音楽:Cuu-





FINAL & BIRTHDAY !!! 2015年9月25日(金)15:30/19:30開演
[東京]新宿シアターpoo

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-35-5 守ビル3F
TEL&FAX03-3341-8992

[出演]
麻宮チヒロ
仲村弥生 
和田崇太郎(KING&HEAVY)
西荻小虎(EgHOST)
倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
Ruri

[9/25特別出演]
前田紀美枝(月刊少年ワンダー)
南条ジュン(鳥の首企画)
八木岳(劇団アニマル王子)

麻邑楽[こもだまり×西邑卓哲]※19:30のみ出演

[BORDERSエンディング曲]
麻邑楽『都忘れ+BORDERS』
続きを読む

仲良しの話(弥生ちゃんとごはん)

8/30の百眼の稽古が終わって帰る時、「今日全然こもださんと話せなかったー」と駆け寄ってきたので、一緒にごはんを食べに行った。
『BORDERS』と『屍のパレード』と続けて共演するので結構会ってるけど、みんなでごはんになるから、ふたりでゆっくり話すのは久しぶりだ。


(わたしの頼んだ担々麺に梅干しが入っていることに驚愕し、自分のねぎ抜きラーメンの前で嬉しそうな弥生ちゃん。)

いろんな話をしたけど主に作品の話をしていた。まじめか(笑)
帰ったらこんなのが上がっていた。


弥生ちゃんはメンション(@)付けずに「仲良し。」とか書くことがある。
稀に「わたしは叱られなくて済んだ。こもださんがバックについてるからだ」とか舎弟感をアピールしてくるので、「今度『パン買って来い』っていうからな」と返したら「えー」と言われた。(それはいやなのか。)



ん?この流れでのKEVINさんの名言あったな・・・(調べよう)。
見事発見。


この時わたしは「ほんの少し〜ずらしておきますね。」の一文に天才を感じたのを覚えています。2014年の4/20、麻邑楽が決まってるかどうかくらいの頃でしょうか。いや、むしろこの一文が麻邑楽やる決め手かも(嘘です)。

そういえば弥生ちゃん、少女椿スケさん役だっけ(わたし水戸黄門じゃないけど)。



弥生ちゃんに話を戻します。
9月一週目のいろいろを終えて、百眼稽古に復帰した今日のこと。
遅刻でそーーーっとドアを細く開けて中を覗いたら、弥生ちゃんが稽古場の奥からダッシュで迎えに来てくれた。満面の笑みで玄関のわたしまで駆け寄る弥生ちゃんに「猫か!」って言ったら「こもださんがドアの外うろうろしてる時からわかってたよー」って、足音を聞き分ける賢い飼い猫のようじゃないか。(…むっちゃ可愛かったです。)
弥生ちゃん、わたしの飼い猫役もやってるね。


2013.9 SAI「SHUJI TERAYAMA#13」で書物の国のアリスと飼い猫のけむりというコンビの時。


うちの猫(リセッシュ)に瓜二つだった。続きを読む

参加アルバム)8/5発売のFOXPILL CULT 3rd mini Album「蠅になろう」とMV

アンダーグラウンド界の新旗手との呼び声のある、アヴァンギャルドポップバンド・FOXPILL CULTの新譜のお知らせです。
FOXPILL CULTは、麻邑楽の相棒であり、百眼の音楽監督としてなどお世話になっているKEVINさんこと西邑卓哲氏率いるバンド。
昨年発表した前作2nd Album『邪宗門』は演劇的切り口で製作されたアルバムだったこともあり、わたしも楽曲やPVに声の出演及びコーラスで多数参加させていただきました。

そんなFPCの新譜が、8月5日、全国流通にて発売されました。(8/7にそのレコ発企画で麻人楽3本目を上演しました。)
いろいろに紛れて宣伝してたようなしてなかったような…(>人<;)!!

そうこうするうちに一週間が経って、発売週のディスクユニオンインディーズチャートで(「邪宗門」の1位獲得に引き続き)今回も週間チャート2位を獲得とのこと。めでたや!

勢いのある感じは、こちらのMVで垣間見てください。

「乱暴論」(3rd mini Album「蠅になろう」より)

前作のフルアルバム「邪宗門」が「俺たちはこうだ!」という強い主張であったとするならば、今作はこのバンドの持つ様々な要素を見せてくれる楽曲集で、「俺たちはこんな感じです!」と自己紹介するような、ミニアルバムらしい作品です。そしてもちろん進化し続けていることも感じてもらえると思います。曲が短めなのもあり、アルバムを繰り返し聞いてしまう。
百眼楽曲や麻邑楽で興味を持たれていたら、9曲で1500円というのもお得だと思うので、FPC導入編としてぜひお聞きください。


前作に続き深い交流のあるミュージシャンShinpei Morishige氏がシンセサイザーで、
KEVINさんがギタリストを務めるPHAIDIAのボーカル・Gilly氏がゲストボーカルとして(しかもPHAIDIAオマージュの曲に)参加というトピックも話題です。

わたしは終わりから2曲目の「STAR GAZER」でコーラスをしています。
前作『邪宗門』の完成音源で自分の声を聞いたとき「KEVINさんはわたしの声をこんな風に捉えてるんだな」という感慨を持ったのですが、今回はわたしのコーラスってコーラスなのに台詞みたいだなと思いました。(聞いたみなさまのご意見ご感想お待ちしています!)


FOXPILL CULT 3rd mini Album「蠅になろう」




1.乱暴論
2.蠅になろう
3.SADISTIC NATION
4.眼球譚
5.グルグル
6.BIO-SEX
7.CLOSER (feat.Gilly from PHAIDIA)
8.STAR GAZER
9.耳鳴りの遠い国

STRANGEPOPSレコード STRP-008
¥1500(税別)
取扱店舗:タワーレコード、HMV、ディスクユニオン、新星堂、ヨドバシカメラ、ヴィレッジヴァンガード

※下記店舗でお買い上げいただくと、特典音源がつきます。(枚数限定)
タワーレコード渋谷店にて初回限定特典音源「機械編」(新曲2曲収録)
機械編収録曲→ 1.Korper  2.humanity
ディスクユニオンにて初回限定特典音源「肉体編」(新曲2曲収録)
肉体編収録曲→ 1.未来のマシーン  2.Ain't no machine hard enough



-「蠅になろう」 制作メンバー-

西邑卓哲(Vocal.Guitar,Synth,Percussion)
プエル(Vocal.Pianica,Percussion)
モチヅキマサル(Percussion)

ゲストミュージシャン
Gilly(PHAIDIA) ゲストボーカル「CLOSER」
Shinpei Morishige シンセサイザー「眼球譚」「グルグル」「CLOSER」
こもだまり(昭和精吾事務所 / 麻邑楽) コーラス「STAR GAZER」

Produce & Mix / All song & lyric : 西邑卓哲

麻邑楽結成1周年記念日

本日2015年6月6日をもって、麻邑楽は結成1周年を迎えました。


2014.5.5(撮影:Shinpei Morishigeさん)


2015.5.4(撮影:藤居幸一さん)

一番古い麻邑楽と一番新しい麻邑楽。
似た色味の写真をと並べてみたら、意識したわけじゃないのにわりと同じ衣装かも。
ふたりの髪とスカートが伸びてるところに時間を感じますね。
(ちなみにですが、先月ふたりとも髪を切りました(笑))


一年前、「結成します!」と宣言したとき、当然の如く「これからライブをやっていくんだろうな」と思っていた予想を(いい意味で)大きく裏切り、一年間いろいろな形でいろんなかたと一緒に活動できたご縁に、それを見届けてくれた皆様に感謝します。今年もきっと、予想外のことがやってくるのだと思います。楽しみです。

一番のご恩返しは、音源製作発表か次回ライブの告知だと思うのですが、
違う形でごめんなさい(>人<;)
(卓哲さんはいまFOXPILL CULTの3ndミニアルバム製作中です。がんばってます)
(まりさんはいま声を枯らしています。大人しくしています)


さきほど公式サイトを更新しました。
日頃の感謝の気持ちをこめて、記念企画を開催。
ぜひお立ち寄りくださいませ。


http://www.osk.3web.ne.jp/~nanten/moura/
続きを読む

参加PV)FOXPILL CULTのPV「蝉の血糊」2015/3/23公開

FOXPILL CULTの最新PVのお知らせです。
(最新ていってもだいぶ前の2015/3/23に公開されており、すでに6900のカウントを超えています)
宣伝するタイミングを逸したまま二ヶ月経ってしまった!




前々作「ファウストと異邦人」(2014.5.2解禁)・前作「サイコキャンディー」(2014.12.5解禁)に引き続き今回も声の出演をさせていただきました。

霊媒師の声:こもだまり

とクレジットされていました。
女神(悪魔) から 悪魔 になりついに 霊媒師。
うーん、でもちょうどいま考えてることにリンクしてるので面白いなと思います。

FOXPILL CULT、楽曲はもちろんかっこいいですが、PVも映像として他にはないものになってるので、
(わたしの声も冒頭で聴けるし!)ぜひ、ご視聴くださいませ。
情報量多くて楽しいですよ。


※この曲の収録されている2nd Album「邪宗門」は発売週にディスクユニオンのインディーズチャート1位を取ったりしている話題作です。わたしもコーラスなど、声で参加しています。
http://komodamari.blog.jp/archives/2015-01-13.html


「蝉の血糊」制作
監督&編集(director,editor):西邑卓哲(FOXPILL CULT)
海の撮影(cameraman):石井飛鳥(虚飾集団廻天百眼)
声の出演(voice):こもだまり(昭和精吾事務所)
冬、屋内の撮影(cameraman):西邑卓哲、プエル
協力:甲斐(顔がない)

-CAST-
凡人(N):西邑卓哲
宗教:プエル
哲学:モチヅキマサル
夏:マサル人形
顔がない男:甲斐(顔がない)
霊媒師の声:こもだまり

2015年01月07日発売 2nd ALBUM「邪宗門」より
「蝉の血糊」
作詞曲、編曲(song & words):西邑卓哲
ピアニカ&パーカッション編曲(arrangement):プエル/モチヅキマサル

廻天百眼短編映画集『屍のパレード』ワールドプレミア

ついに完成上映会!

一応出演者として出席するのでお姉さんな格好で行ったら、
「今日こもださん、なんかいつもと感じちがう…」と違和感まるだしの反応を何人にもされた。
そりゃそうだよ、毛づくろいも丹念にしたんだから(俄か雨にやられてしょんぼりしたけど)。


映画は、演劇の稽古と違って撮影に立ち会ってない場面は全貌をしらないし、そもそもモニターの中を見てるわけじゃないからどう切り取られてどう編集されるか現場にいてもまったく未知数。最終形態は最後まで監督の頭の中にしかない(頭の中にすらなくて宇宙のどこかにあるのかもしれない)。
映画の現場にいたことはあるけれど、石井さんが映画を作ってる現場を見ることで発見があり、製作者として勉強になった。その意味でも参加できてよかった。

監督の石井さんと劇団員と原作の七戸優さん、氏賀Y太さんが登壇してのトークを交えつつ、二作品ずつ上映。
四作品とも方向性がだいぶちがうけれど、どれも間違いなく百眼だし石井さんだった。
見てないかたに誤解をおそれずヒントとしていうなら
「オイシャサンゴッコ」は「存ぜぬ快楽」「エロスグロテッサアッパーグラウンド」、
「芥虫」は「冥婚ゲシュタルト」「少女椿」「死ぬ機械」、
「タイガーバームガーデン」は「夢屋」「奴婢訓」「赤闇少女」かなあ。
「屍のパレード」は表面上は「鬼姫」「冥婚」だけどほかにもいろいろ要素がありすぎて新しくて楽しい。

音は黒色すみれさんが「オイシャサンゴッコ」に楽曲提供、西邑卓哲さんが他三作品に楽曲提供と音の編集をした。全編ほぼ音楽が鳴っている「屍のパレード」はタッカタッカしてる戦闘曲がかっこいい。「芥虫」のKEVINさんの情念フォークがやばい。「臘月記」フラメンコの「極楽」ってわたしかなり好きなんだけど、アコギのシャウトっていいね。(さっきちょうどテレビでフラメンコギタリストが「フラメンコの歌い手のあのしわがれ声のあのいろいろ混じった感じが、ギターで目指してる音です」と言ってた。不純物の部分が感情に訴えかけるんだって。)あとアコギが活躍すると麻邑楽的にもうれしいね(笑)。続きを読む

FOXPILL CULT「邪宗門」ディスクユニオンインディーズチャート1位を獲得しました。


麻邑楽のパートナーとして、廻天百眼の音楽監督としてなど多伎に渡りお世話になっている西邑卓哲さん(a.k.a.KEVINさん)率いるバンド、FOXPILL CULTの2ndアルバム「邪宗門」がディスクユニオンのインディーズチャート週間1位を獲得しました!わー!!!すごいね!!!

(メンバーの)KEVINさん、プエルさん、モッチー、おめでとうございます!
(ゲストミュージシャンの)Morishigeさん、TAIZOさん、ありがとうございます!


(見づらい可能性があるので文字でも)
【インディーズチャート】
1.FOXPILL CULT
2.川本真琴withゴロニャンず
3.大森靖子写真集 変態少女
http://t.co/En4o1mTnWP


全国流通開始の1/7にわたしはこんなことを言っておりました。

(同じく文字でも)
こもだまり「FOXPILL CULT 2nd『邪宗門』、本日全国発売!おめでとうございます!!
私も声で、ほんの僅かな力ですが携わった作品なので感慨深いです。1ファンとしても参加者としても誇れるアルバムです。
下のRTにインタビューやメッセージ映像ありますので、併せてご覧くださいませー!」



そしたら発売当日に特典CD-Rを付けていた渋谷のタワレコの取扱数分完売との報せが。
そして今日はこの、ディスクユニオンで1位獲得のお知らせが。
なんといい年の始まりかた!
関わらせてもらったことを誇りに思うし、感謝します。
まだ始まりだけど、まずは存分に喜ぼう。(お祝いしなきゃ!)
そして、さらに進みましょう。
わたしもがんばります。


上のツイートでRTとして言及している「激ロック」サイトに記事が掲載されていますので、併せてご覧くださいませ。インタビューでは、ゲストミュージシャンの我々についても少し、語られております。

[アバンギャルド・ポップを謳う3人組、FOXPILL CULTのインタビュー&動画メッセージを公開!不気味なサウンドの重なりが不思議な中毒性に溢れる、初の全国流通盤を本日リリース!]
http://gekirock.com/news/2015/01/foxpill_cult_interview.php

麻邑楽と、たくとまり(2014まとめ続編)

(2014まとめ記事に書いたものが思いの外長くなったので、別立てにしました。)

麻邑楽/西邑卓哲さん(FOXPILL CULT、PHAIDIA)について。
6月6日正式結成を発表。
卓哲さんと組むのを決めたとき、百眼でソロ曲をいくつも書いてもらってて、わたしの歌をよく知ってる人だから不安はなく、楽しみしかなかった。語りや演劇の要素が加わったり、お互いのホーム(FOXPILL CULTと昭和精吾事務所)やソロ活動まで関わっていくとは想像してなかったけど。たぶん卓哲さんも、わたしの語りに音楽をつけたり、麻邑楽以外でカバー曲の伴奏しに来ることなんかは想像してなかったと思う。結成の影響かありがたいことに麻邑楽っぽい(笑)お仕事が舞い込んで、特に秋冬は(FPCも忙しい時期に突入してたのに)課外活動で卓哲さんにむっちゃ忙しい思いをさせてしまった。わたしも公演数日前にFPCのコーラス録りしたり、お互い「できそう、やってみよう!」と言い続けた2014年だった。
個人的にも麻邑楽始めたおかげで思いつくことが多くて、そして口に出してしまうと現実味を帯びるから「よし、やってみよう!」って気になって、作詞したり脚本書いたり。誰に頼まれたわけでもなく麻▼楽。CM用の語り音源編集しながら「そうだよね、わたしこういうの好きだったっけ」ってしみじみ思い出した。うん、思いついたこともあるけど、いろんなこと思い出せた。
歌を書いてもらうこと、一緒に歌うこと、演奏してもらうこと、共演すること、音楽を提供してもらうこと、多様な形で関わった。作品を作る上でいろんな話をしたから、いま、ものづくりのパートナーとして、音楽家として、人としても、とても信頼している。個々の頭の中だけじゃなく、思考を目の前のテーブルに(あまり言葉を選ばずに)出して一緒に考えるようなことができる数少ない相手。卓哲さんは去年の秋の自主企画で、わたしを対外的に「盟友」って紹介した。それには親友とか仲間って意味が含まれていて、うーん、いわば幼なじみとか家族に近い感覚もあるかもしれない。
なんか変な人(笑)。そしてありがたい人。


ふじみやたくとこもだまり/藤宮拓さん(UM-アム-、紅黒ちゃん他)について。
年末の「紅黒ちゃん物語」で台本に書いた通り、2011年に「生演奏でアコライブしましょう」って藤宮さんが提案した。それがなかったらわたしはいまマイク持ってライブハウスに立ってなかったかもしれない。「即興演奏で朗読やってほしい」と言い出したのも藤宮さん。その時に「たくとまり」って名前をつけて10分程のひとり朗読をやったけど、一度限りのユニットだと思ってた。「面白かったから今度また、ちゃんと長い持ち時間でやりましょう!」と社長が言ってくれたから、ライブハウスで語ってる今がある。昭和精吾がそうだから、マイクで語るのはわたしにとって自然なことだけれど、いまみたいに回路(語り台本を構成することや、音楽とどう絡めるかを考えること)が開いたのは、たくとまりをやってきたお陰だと思う。わたしにとって、いろんな意味で大きな功労者。
でもおしつけがましさも恩着せがましさもない。
強い主張の仕方をしない人。(たくとまりサイトも自分の言葉では語っていないところが社長らしい)。決して意見を言わないってことではない。我を見せないでも進められるというか、いつも飄々と、軽々としているのに、人をいつのまにか巻き込む。やはり変った人か(笑)。
ボーカルとしても、語りの人と音楽家としても、これからも付き合っていきそうな気がする。
麻邑楽始めてから認識したけど、これもふたりの名前を冠にしたユニットだったんだよね。
それをつける時にまったく身構えなかったのが、たくとまりの関係性な気がする。
蜻蛉さんが社長のことおとうさんって言うけど、そうねえ、社長はバンド一家のおとうさんみたいかなあ。そういえば「紅黒ちゃん物語」でそういう台詞書いてるな私(笑)。


このふたりの変人(笑)に、
「KEVINさん(卓哲さん)が曲書いてくれたら歌います。」(百鬼犬打ち上げ)
「アルバムに、わたしとおにいがメイン取った藤宮さんの曲を入れたいんですけどいいですか?」(震災後)
って、たいした考えもなく思いついたまま声を掛けたのはわたしだ。その時のわたしの能天気ぶりを今褒めてあげたい。そしてそれを受けて、形にしてくれた人たちに、心から感謝を。
これからもどうぞよろしくお願いします。


えっと、まとめて年賀画像!
たくとまりで「星の王子さま」やった日の赤髪ーズ。社長が羊耳をつけてます。
たしかこの日は台風だったっけ。



■戯曲+音楽の弾き語りユニット■麻邑楽-moura-
■即興サントラ朗読ユニット■ふじみやたくとこもだまり



麻▼楽。音楽朗読劇『短歌零年 改-ことりおに-』@FPC自主企画 ポトラッチデッドvol.17

衣装メイクほぼ済ませて会場に向かうと、会場の外でプエルさんに遭遇。「おおっ?もしかしてもしかして??こもだ姉さん??」とにこにこして遊んでくれた(笑)
会場入りしてモッチーを見つけて手を振ると、KEVINさんがやってきた。
K「おお!衣装いいねー!」ま「なんかハイテンションですね。」K「いま挨拶回り済ませたところです!!(むっちゃ笑顔)」
・・・きっとあんまり寝てない人だな。あんまり寝ていないわたしは思う。音と小道具と台本の調整して、衣装決まったのは朝だった。

舞台装置にする糸は絡みやすいから、会場でTETRA。に手伝ってもらって成型の仕上げ。対バンのお兄さんに「さっきからTETRA。君なにやってるの?」と不思議そうに声を掛けられた。
巨人族(FOXPILL CULT)と会場の方の力をお借りして舞台上に吊る。「バケツが吊られている」とト書きにあるが、照明バトンなくて上からは吊れず、マイクスタンドに引っ掛けた。

2014.12.26[麻▼楽。-matra-]
朗読音楽劇「短歌零年 改-ことりおに-」

東高円寺U.F.O.club(25分)

[出演]
語り:彼=寺山修司=TETRA。/語り:私=こもだまり=こもだまり

 

 

音楽:西邑卓哲(FOXPILL CULT
構成・脚色・演出:こもだまり
原作戯曲:横田創「短歌零年」講談社刊「(世界記録)」収録)


原作戯曲「短歌零年」引用文献:寺山修司歌集「十五才」「空には本」「血と麦」「田園に死す」「テーブルの上の荒野」、寺山修司評論「戦後史〜ユリシーズの不在」
こもだ追記「ことりおに」引用文献:倉垣吉宏 舞台芸術創造機関SAI戯曲「SHUJI TERAYAMA #13」


ライブのお客様だから演劇や語りとか初見のかたも多く戸惑ったかと思う。なにしろむっちゃ静かなので、たくとまり始めた頃の手探りのアウェイ感を思い出した。(たくまりは10回やって、アウェイ感を感じなくなった今の環境は恵まれてる。)とはいえ今日もいやな感じとかでは全然なくて、じっくり聞いてくれようとしてくれてるのがわかって、心地よい緊張感だった。そもそもで言えば、わたしは場違いというか今日のイベントの場の感じが分からなさ過ぎるから、「信用してる作品だし、自分のパフォーマンスをしっかりやるだけだ」的な開き直りができるが、音楽の世界にもいるTETRA。にとっては、先輩格がたくさん見に来てたりで対バンもすごいメンバーのイベントなので、わたしとは違う感慨による緊張があったろうと思う(おつかれさまでした)。

でもやっぱり、TETRA。とでよかった。
TETRA。は終わった直後には「ああー、あそこ口惜しいなあーーー」とか言ってたけど、30分もしたら「むっちゃ楽しかったです。ありがとうございました。」と言った。また、なにか出来たらいいね。KEVINさん=卓哲さんに書いてもらった曲を預かってこっちでプラン立てて本番までのお楽しみ、ってやり方も面白かった。
録音したトラックを使う方法は、生演奏とは違う身軽さがある。そして否応なしにrecしちゃうから、CMに使えて便利!

冒頭の歌「ことりおに」は過去に別で使ったメロを(関係者に許可を得て)今回用にわたしが詩を書いた。そしたら予想外の激しいバージョンも作られた(CMで使用してる曲です)。
終盤の歌「短歌零年」は、戯曲の中の台詞がそのまま歌詞になったオリジナル曲。聞いた時は予想外すぎて「攻めたねー!」と感想言ったけど、いまはしっくり馴染んで、自分の曲(麻邑楽の曲)になっている。
語りのバックに流れる音は、リクエストして書いてもらったものと、卓哲さんが先行で作ったのがある。どれも面白かったから全部使ったけど、なかでも声を使ったものがはまった気がする。こういう発想は麻邑楽のふたりとも得意な方面で、結成当時にすでに好みの話としてしているが、今後はここをもっと突き詰めたい。



この日は「伝説のバンドPHAIDIAの復活祭」という企画で、このあとめちゃくちゃ盛り上がった。超満員でどのバンドも凄かった。

終わったあとPHAIDIAのギリーさんと楽屋でお話できた。
「暗い演劇って見るの初めてだったんだけど、面白かった。ああいう演劇の、冷静な語り口というか、堂々としてるのが、いいね」というようなことをおっしゃった。
わたしはギリーさんのライブを見て、ちょうど真逆のこと、自分が冷静方向に振り過ぎたんじゃないかって思い至ったところだった。
短歌零年という作品としてはそれでいいし、実際そうしようと思って作ったけれど、その演出意図プラス、演者としては空気に影響される瞬間があっていいのでは、ということ。
それはわたしが思う、なにかに身を委ねるという、いわば信仰のような瞬間で、委ねる相手は音楽や言語や共演者をひっくるめた「空気」。ギリーさんの、素のようでありながら演じているような、感覚が開いている独特の浮遊感、あの酔ったような感覚、そういう瞬間は(稽古をしつくして形をきっちり作ろうとしする)演劇にもある。逆に言えば、頑張ってきっちり作ったのにそこから逸脱する何かこそが、繰り返し演じる理由だとすら思う。
…というようなことを言いたかったのだけど、そこまで整理されてなかったので、その時には「わたしは逆に、あの、大先輩に言うのはおこがましいのですが、音楽から発想した語りってスタイルだからこその面白さがあるなと思って、すごく楽しみました。とても勉強になりました。」とだけ伝えた。
「また見ます」と言ったら「機会があったら、また出てください」と言ってくださって、そこで急に「そうか、わたしはこの人と対バンしたんだなあ・・・」と感慨を持ったのだった。
ありがたい機会や言葉をもらっても、いつもわたしはその場では理解できなくて、本当の意味や気持ちを受け取るのがずっとあとになる傾向がある。自覚はあるけど、いまだにそう。(だからすごく愛情深い大事なことを言ってくれた時、あなたが「あれ?伝わってない?まりさんそれほど感動してないなー」って感じたとしても、それは認識処理に時間がかかっているだけで、きっとちゃんと受け止めるから、少し待ってください。ごめんなさい。待てない場合は、その場で、「大丈夫?わかってる?結構大事なこと言ったけど??」ってつっついてくれたらすぐ考えます!)

FOXPILL CULTも、初めてみるPHAIDIAも、ほかのバンドも熱かった。
PHAIDIAでギターを弾くKEVINさん=西邑卓哲さんは、FPCとも麻邑楽ともモードが違って、みたことないKEVINさんだった。ギタリストに専念するからかな。
即興まじえての演奏らしい(自分のわかるものに置き換えると、即興で音に合わせて複数で踊り子するときが一番近いかなあ。感覚が外に外に広がって、後ろまで見えるみたいな感覚になれたらたのしい。)。しかもドラムの吉田達也さんも、ベースのナスノミツルさんもむっちゃベテランで凄腕と聞いている。そこにいるんだからすごいことだ。この場に出演させてもらったことや、麻邑楽を一緒にやれることを、改めて感謝した。続きを読む

告知)12/26[麻▼楽。]こもだまり+TETRA。「短歌零年 改-ことりおに-」CM解禁。

あと数日に迫った、
麻▼楽。[こもだまり+TETRA。]
朗読音楽劇「短歌零年 改-ことりおに-」
なんと、さきほどCMが出来ました。出来たてほやほや!




曲は主題歌『ことりおに』。
歌詞を書きました。年の瀬ギリギリで作詞デビューを果たすとは。
短歌零年を今回(イベントや楽曲の雰囲気とTETRA。)用に書きかえてたら、
また鬼が出て来ちゃって(今年何回目の鬼だろう)。
なんだかこの曲を思い出して「歌詞書き替えてあれ歌っていい?」ってえらい人に訊ねたら
「いいですよー。ていうか歌詞が違うなら別物って扱いでいいんじゃないですかー?」
とのことで、出来上がった主題歌です。
歌はもう一曲新曲で『短歌零年』。TETRA。も私も歌って語ります。
TETRA。がどんな寺山さんになるのか楽しみ。

『星の王子さま』朗読といい、カバー曲といい(冬に三曲増えてる…)麻邑楽以外の課外活動でレパートリーが増えてゆく不思議。ありがたいことに課外活動が忙しくて、いつ麻邑楽に還元できるやら(笑)!
1周年までにはなんか、できるかなあ。
あ!本日は麻邑楽結成200日だそうです。mariPhoneが今教えてくれました。めでたや!


前の告知にも書きましたが、この日はFOXPILL CULT企画で、FOXPILL CULTももちろん、
伝説のゴスバンド Phaidiaが30年振りに復活する夜。卓哲さんがギタリストに専念する姿を見られるPhaidiaもお楽しみに。ほかのみなさんもすごい面子です。

…わたし全然この界隈詳しくないけど大丈夫なんだろうか。
「TETRA。とアングラ朗読やれますか?音楽トラックは作ります!」← って言われて、
「やります。断る筈がない。」(だって卓哲さんの曲でTETRA。と遊べるなら、即決だよね)
「ありがとうございます!」
「寺山さんが出てくる作品がありますけど……アングラかなあ?どっちかというと爽やかなイメージの戯曲で……」
「音楽と演出次第で如何ようにもなります!」
「じゃあTETRA。ありきで考えてみます!」←なんか勢いにつられた。
ってことで、やります。がんばります。

語り年/歌い年だった2014年の集大成となるであろう作品。
恒例の年越しライブの前にもう1本、どうぞお付き合いくださいませ。

TETRA。さんと[麻▼楽。]の紹介はこちらにて。
http://komodamari.blog.jp/20141205.html



ご予約はkomodamari★gmail.com(★→@)
にて承ります。

[麻▼楽。]
朗読音楽劇「短歌零年 改-ことりおに-」

 12/26金  19:20-19:45  東高円寺U.F.O.club(イベントは19:00より)




[出演]
語り:彼=TETRA。
語り:私=こもだまり

音楽:西邑卓哲(FOXPILL CULT)
脚本演出:こもだまり

TEXT引用:寺山修司/横田創/倉垣吉宏
続きを読む
🏠昭和精吾事務所(SSJ)代表|ACM:::メンバー ▫️語り歌う女優|演出▫️もと天井桟敷の昭和精吾の語りを継承すべく|寺山修司・岸田理生上演|詩劇と音楽劇|語りWS|ヒューマンアカデミー講師 2018-2024|🎤声宅録可能|ご依頼📮info@showaseigo.com
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